中小企業のテレワークとは?

現在企業の新型コロナウイルス対策としてテレワークのことがよく取り上げられています。
ただそのほとんどが大手企業の本社オフィスやIT企業での取材であり、中小企業にとっては別世界のように考えられている方々も多いのではないでしょうか?
時折中小企業の経営者へのインタビューで「我々には関係のない話」といったコメントが聞かれることがありますが、まさに中小企業の現場、特に製造業については縁遠いことのように感じられます。
しかしながら製造現場においては確かに難しい部分もありますが、営業や業務推進、総務経理などや、製造部門においても製造管理業務においては、勤務時間内でのメールチェックやメールを打っている時間、電話をしている時間、関係部門と内線や直接会話をしている時間はかなりなウエイトを占めているのが実態です。
これらの業務は 、実は現在ほとんどの方が所持しているモバイルによって大半をカバーできますし、またスマホやタブレットを持っていれば数人レベルのテレビ会議なら簡単にできてしまいます。特段の設備投資も不要でこれらの方法を利用すれば、製造現場を除けば、終日のテレワークは無理でも自宅でかなりなことが対応できるために、時差出勤や時短勤務などをするにおいても非常に有効な取り組みになります。
もう15年ほど前になりますが、私も重要部門のマネージャーにありながら非常に出張頻度が多い時期があり、当時の携帯IT端末で世界中どこにいても仕事が出来る状態と周囲に言っていたことがありましたが、自分の財布で賄っていたくらいですので、中小零細企業においても投資と言えるほどのものは必要ありません。

現在流行っている新型コロナウイルスもやがて落ち着くとは思いますが、こういった新型ウイルスは今後も発生することがあるでしょうし、温暖化による予期できない大きな災害の増加も考えられます。
中小零細企業と言えども、いやむしろ中小零細であるがゆえに、常日頃からそういった仕組みを取り入れたり、テストをしたりしておくことが、いざという時の経営危機を救うことになるのではないでしょうか。