今一度企業における感染対策の徹底を!

新型コロナウイルスについては、残っていた関東1都3県の緊急事態宣言も解除されましたが、変異ウイルスのシェアが拡大しつつあり、今まさに第4波に差し掛かりつつある状況です。 ワクチン接種もまだ全国民の1%にも満たない中で、各企業においては今一度自社の感染対策を引き締める必要があると感じています。

外出自粛要請にも限界が見られ、企業においても緩みが生じつつある状況であるがゆえに、まだ暫く続くであろうコロナ禍において、従業員の健康を守るために現時点での感染対策を振り返り、精神的負荷を極力高めることなく、効果的な施策を行うことが重要です。

産業医および厚労省新型コロナウイルス対策本部による企業における感染対策をベースに要点を以下にまとめましたので、このタイミングで再度ご確認いただいて対策を徹底していただきたいと思います。

○リモートワークに積極的に取り組む!

昨春リモートワークに取り組んだ企業は多いと思いますが、デメリットを感じられてリアルに戻されたところもあるのではないでしょうか。ただ感染防止の一番の対策は「人同士の直接接触を断つこと」です。 
「もし複数人以上の従業員が感染したら?」とのリスクを考えれば、余程のデメリットがない限りリモートワークを積極的に取り入れることになるのではないかと思われ、今暫くは事業における一定のデメリットについては許容し感染防止を優先すべきものと考えます。

〇通勤は時差出勤もしくは自転車通勤を! また外出は極力混雑(時間・場所)を避ける!

リモートワークの出来ない現場作業や接客業務においては、出退勤時間の変更やシフト制・フレックス制の活用で通勤時の混雑を回避しましょう。通勤時の感染リスクは低いと言われながらも、現実的にはエビデンスデータも少なく、また変異ウイルスの感染力も考慮しますと、特に都市圏での通勤時の感染リスクは軽視ができません。通勤時での接触軽減は重要な感染対策の一つと言えます。

また社外におけるリアルでの会合や商談、セミナーについても極力リモートで行うことといたしましょう。 どうしてもリアルでの対談が必要な場合は、通気性の高い空間で、蜜を避けてマスクや事前事後の消毒など、徹底した感染対策をした上で、極力短時間とすることが望ましいです。
(携帯の消毒用スプレーを従業員に配布することも良いでしょう)

さらに昼食時においては、外食・テイクアウトに関わらず一人のスペースを十分確保した上で、会話時は必ずマスクをつけることを徹底。 また外食の場合は、感染対策を徹底している店を選択するように従業員を指導してください。

〇社屋内での感染対策を徹底しよう!

・事務所などの室内においては、定期的な換気を日常化する。
・可能であればウイルス対策効果のある空気清浄機を設置。
・マスクは常時着用(会社からの配布もあると理想的)。
 ※就業時のマスクは原則不織布マスク(もしくは医療用)を着用。
・大声での会話は厳禁。
・消毒液の設置・奨励(水回り、受付、共有スペースからの入口各所、休憩室など多くの箇所に設置する)。
・歓送迎会やコンパなどの会食・宴会は当面中止する。
・のどが痛い、咳が出るといった体調不良が少しでもある場合は、直ちに会社に報告することを徹底し、出勤させずに発熱などの状況により発熱外来などで受診をしてもらう。
・終業中に体調不良が出た場合は、マスク着用の上、帰宅してもらい、その後の経過観察の報告を受けて適宜対応する。

以上、ワクチンの接種が進むにつれて段階的に事態は好転するものと思われますので、今暫くの間は手綱を緩めることなく、しっかりと感染対策に取り組んでいただきたいと思います。

※飲食業・接客業など、各業種ごとの感染対策については、以下よりご確認ください。

https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline_20200514.pdf