まず何から始めるべき?

『健康経営』への取り組みは、まず取り組み易いところから始めます。決して大掛かりな取り組みが必要な訳ではなく、大事な事は、出来ることからひとつひとつ積み重ねていくことです。

また各企業の課題や状況によって、取り組み課題やその優先順位は異なります。無理をせずかつ効果的な取り組みから進めていくことが、継続することにもつながります。

当社では以下のような手順で『健康経営』の導入をサポートしていきます。

<「健康経営」導入のプロセス>

①  経営者からのヒアリング
「なぜ『健康経営』に取り組もうと思われたのか?」
「今どのような課題があるのか?」など
経営者の想いや悩みをうかがわせていただきます。
トップの想いはスタートラインに立つにあたって大変重要になります。

②  健康経営推進プロジェクトのメンバーを選出
各部署・各事業所ごとに1人を選出していただきます。
またメンバーをとりまとめて「健康経営」を推進していくリーダーが必要です。
一般的には安全衛生管理者や同推進者、いらっしゃらない場合は総務的な役割を担っている方が適任です。

③  経営者による『健康宣言』の発信
「健康経営」を導入されるにあたっては、経営者としての思いがあるはずです。その思いを従業員の皆さんに伝えることは、企業の経営理念をしっかり伝えることと繋がります。
加えて加入保険者が実施している「健康宣言事業」に参加する手続きをし、それを従業員に周知するとともに公示します。

④  『健康経営』取り組み状況のチェック
健康に関する現状について指定のチェックシートに記入していただき、そのチェックシートに基づいてヒアリングをさせていただきます。

⑤  取り組み課題と目標の設定
チェックシートとヒアリング結果をまとめて『健康経営診断報告書』を提出いたします。診断書の改善提案に基づいて取組課題と具体的目標を固めていただきます。

⑥  各項目への取り組み
取組をスタートし、定期的に目標値に対する達成度合いをチェックし、目標期限までPDCAを繰り返します。

⑦  取り組み結果の振り返り
目標に対する達成度を振り返り、達成できなかった場合は「なぜ達成できなかったか?」という十分な振り返りをした上で、次の目標設定に活かします。

⑧  「健康経営優良法人」への申請
一定の取組ができている状況において、「健康経営優良法人」への認定申請を行います。
※例年10月末頃が申請の締切日になっています。
 (2024年度健康経営優良法人<中小規模法人部門>の締切日は2023年10月20日でした。)

⑨  次年度への課題抽出と目標および具体的タスクの策定
更に次のステップに向けて取り組みを開始します。

「健康経営」は、上記のプロセス(PDCA)を継続的に続けていくことが大変重要です。

ただ勘違いをしてはいけないのは、「健康経営優良法人」の認定を受けることはゴールではなくひとつのプロセスであるということです。
認定取得を受けて終わりではなく、中期的に間段無く継続していくことにより、社内組織の活性化や生産性の向上という効果が出てきます。

逆にもし時間をかけて取り組み続けても結果が出ないということであれば、その取り組み方や他の潜在的経営課題に原因があると考えられます。

そういった意味でも、より良い取り組みを続けていくために、やはり企業や組織を客観的な視野で見てもらえる外部の専門家の意見を聞きながら進めていくほうが良いと考えられます。